「黄帝内経」の知と覚
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「黄帝内経」の知と覚

2020年04月04日(土)5:49 PM

日本語の知は知識、または知識を獲得するための働きと解説します。覚の意味は悟る。二つ文字合わせて知覚は『① 知性によって知り悟ること。② 〘心・哲〙 感覚器官に与えられた刺激作用を通して、外界の事物・事象を、ひとまとまりの有意味な対象としてつかむはたらき。知覚を構成する基本的要素が感覚で、こちらは物理的属性との関係で部分的なものとして捉えられることが多い。 〔漢籍では「外界の事物を認識する」の意。西周(にしあまね)「哲学断片」(1870~71年)などに英語 perception の訳語としてある〕』(三省堂大辞書第三版を引用させて頂きます)。

 

 「黄帝内経」では、知は正しい知識または知識を獲得する意味です。どんな方法で知識を獲得するのか、一歩深く考えたら、まず、目と耳を通して知識を獲得します。目を通して観察すれば、春になると芽が出て、秋になると葉が落ちることが分かる。先生や親達が語った経験を聞いて知識を学ぶ。勿論これらの情報を消化して自分の物になるまで記憶したり、理解したりして、覚の働きも必要です。英語で言うとlook  とsee, listenとhearの意味が違います。では普通の人間の五感、視覚聴覚以外、味覚、嗅覚、触覚もあります。生まれた健康な赤ちゃんは自ら何もできないけれど、物が見える、音や声が聞こえる。親たちからの説明お陰で見えたものと聞こえたものに対して認識ができます。赤ちゃんに食べさせないと味がわからない、周りの環境を変えないと匂いに対する比べがないのでその違いもわからない、何も触れないと触覚の意味も理解できない。つまり覚は色んな体験を通して獲得した情報です。他人の助けによりその情報を考えたり比べたりして、悟るようになります。

 

 しかし不知不覚な現代人はどんどん増えている。学習しない、本を読まない、観察しない、親や先生、古人の教訓を聞かないなどの行為は不知といいます。熱々の肉食を食べてすぐ氷水を飲んだら、腸内何が起きるのが知らない、若い時寒い冬でも平気にミニスカートを履いて、40歳後半になると、脚はどうなるのが知らない、海鮮料理を食べながら冷たいビールを飲んだら痛風になるリスクが高くなることが知らない。(「黄帝内経」は中国人の人種のために書いた本です、日本人の生活地域、環境は中国人と違って、若干体質が違います。)

不覚の人間も恐ろしい。いくら辛い物を食べても辛く感じない、鞭やベルトを使って背中を打つ位の力でマッサージをするのが気持ちいいです。他人の表情を読めなくて、自分の感情でも、喜びや悲しみがわからない人は大勢います。「黄帝内経」ではこのような不知不覚な人は健康だと思いません。

不知不覚な人を治すために、心(心神)と小腸など陽性で暖かくなるべきところをエネルギーアップして、腎臓と膀胱など陰性で、低温であるところをクールダウンしないといけない。五臓六腑それぞれの役目があって、それぞれ戻の状態に戻さないといけない。

 

 科学進歩に連れ、便利しすぎる生活も人間の知覚を鈍くさせる原因の一つだと思います。照明の発明により昼の時間は人為的に延長され、夜の時間は短縮されました。それによって睡眠不足は現代人の通病になっています。携帯電話を発明されたお陰で、電話番号を機械に保存してわざわざ覚えなくてもいいです。冷房のお陰で夏でも汗をかかずに格好よくいられますが、冬の時から身体に蓄えていた毒素は汗と一緒に排出すべきなのに、チャンスは人為的に奪われました。ですので、人間の知覚を取り戻すために、ある程度生活の便利さを断ることも一つの方法でしょう?

 

 


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